かばくん
『かばくん』の醍醐味は、かめくんが出てくるところにあると思うのです。
かばくん、というタイトルなのに、最初から平然と登場するかめくん。
少年のペットかと思いきや、普通にかばくんの住みかに入っていくかめくん。
かばくんに曜日まで聞かれちゃって。準主役か、いやもしかするとそれ以上か。
それなのに、かめくんは、動物園が夜をむかえると、(おそらく)少年といっしょに家に帰ってしまうのです。
考えれば考えるほど、わからなくなる設定(笑)。
、いや、これってきっと、子どもの目線なんでしょうね。
かばくんもかめくんも少年も、対等にしゃべるというのは、きっと子どもなら想像できる世界。
おもしろい。
などということを、おもしろがって夫と話していたからでしょうか。
娘(10カ月)は、『かばくん』がだいすきになりました。
笑ったりするわけではなくて、読んでいるあいだじゅう、ずうっとじっとしている。
大人がおもしろがって読んでいたら、子どもにも伝わるんだと知らせてくれた一冊でもありました。
そういえば、登場人物(動物)は、みんな男の子なのね。
(私の母が買ってくれた一冊。85年44刷のものでした。)
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